相鉄では都心直通に向けたプロジェクトの一環で、YOKOHAMA NAVYBLUEへの塗装変更(以下:YNB化)を行っています。既存車の改造を進める一方で、新型車両の導入も進んでいます。
一方、それまで沢山走っていた新塗装は日を追うごとに次々と減っており、そろそろこれも記録しておいた方が良いのではないかと思います。
今回は、そんな相鉄の新塗装がどれだけ残っているかチェックしたいと思います。
※注意※
このページにおいて新塗装とは2007年のCI導入と同時に施された青とオレンジを基調とする塗装を指します。
新塗装車の本数は2020年10月現在のものです。
新7000系 10連2本
11月をもって全車が引退することになった新7000系。
YNB化の対象外となり、新塗装のままで引退を迎えることになりました。新車に未来を託す日は刻一刻と近づいており、連日多くの鉄道ファンにでにぎわっているようです。
8000系 10連10本
かつては13本も在籍しており、相鉄最大の勢力だった8000系。
しかし、2020年に1本がリニューアルした一方でもう1本が老朽廃車となり、現在は10本が新塗装で活躍しています。今はまだ数が多いですが、意外と早いペースで減っていくかもしれません。
9000系 10連1本
9000系が次々とリニューアルされる中、唯一リニューアルの対象外とされたのはトップナンバーの9701F。最近ではファンの間でも注目されている編成です。
9701Fは2018年に検査を出場しているため、次の検査期限を考えた場合2021年度か22年度に廃車になると思われます。
10000系 10連1本 8連5本
ついにリニューアルの順番が回ってきたところですが、まるで別人みたいな姿になったことは記憶に新しいと思います。
YNB化にあたり車体にはまさかの全面塗装が施されますが、10000系では更に機器更新を受けるため、長野県内の工場*1へ甲種輸送されることになっています。
なお10連のうち10701Fはリニューアルが完了し、10702Fは甲種輸送に向けた準備が行われており、10708Fが10000系10連最後の新塗装になるようです。(10000系の10連はもともと少数派でしたが…)
11000系 10連5本
E233系をベースにした車両ですが、そののっぺらぼうを彷彿とさせるスタイルのせいか、相鉄ファンの間でも評価が分かれる車両です。
こちらも全面塗装になると思いますが、車両自体は一番古い編成でもまだ12年、最新ではまだ7年しか経っていないので、リニューアルするにはまだ早いと思います。
ただ単に塗装を変えるのみで、リニューアルは数年後に行われると予想します。
あとがき
2007年から始まった相鉄の新塗装化。
当初は2015年にようやく完結するはずでしたが、都心直通の話が具現化したことで状況が一変。赤い旧塗装を1本残して前述のYNB化が始まったのでした。*2
そんな衝撃的な方針転換から5年が経ち、多くの車両がYNB化された今、新塗装は過去の思い出になりつつあります。
時が経つ頃には、相鉄が都心直通へ本格参入する前の貴重な姿になっているはずです。出来る範囲で記録していきたいですね。
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*1:JR東日本長野総合車両センターのこと。