前回の予告通り、今回は横浜市営地下鉄グリーンラインの10000形をBトレサイズで作った時の製作記です。
Bトレサイズのブルーラインが製品化されなかったのは以前の記事で述べましたが、Nゲージ規格のブルーライン自体は、マイクロエースの完成品や鉄道コレクションでいくつか種類が出ています。
しかし、どうしても独自規格になりがちなリニアモーター方式の地下鉄は、なかなか製品に恵まれませんでした。グリーンラインの鉄コレが発売されたのも今年になってからでした。
「ブルーラインを作ったのならグリーンラインも欲しい!」5年前、そんな思いで作ってみました。
実際に5年前に作ったものがこちら。一見ちゃんとしてると思いきや、塗装が粗かったり黒のマジックペンで誤魔化した点がバレバレ…
側面にある緑色の模様も、色紙を切って貼っただけの超低予算仕様…(?) 今思うといくらBトレでもこのままではいけません。
というわけで3000A形に続き、1本丸ごと作り直すことにしました。
さっそく前面、車体パーツ全てをIPAの海へ。
この段階であの日作った拙い塗装とはおさらばです。
先に前面パーツから取りかかります。
塗装を剥がした後は窓部分と裏面をマスキングして、GM鉄道カラー銀で塗装します。
銀色に塗った後はブラックフェイスの部分も再現。
追加でマスキングテープを貼ります。
乾いたらめくりの儀。
色は着きましたが、まだまだグリーンラインには程遠いです。
しかし今回は工程の都合上、前面の塗装はここまでです。
ちなみに、実車に合わせてスカート部分の切り欠きもしっかりと再現しました。
続いては屋根の塗装です。今回の種車は先駆者同様、大阪市営地下鉄今里筋線の80系ですが、だいぶ前の製品なので一度塗装を剥がすことにした次第です。
IPAで脱色し、サフを塗った後はMr.カラー ニュートラルグレーで一面に塗り塗り。
さらに今回はクーラーカバーの塗り分けにも挑戦。
こちらはMr.カラー 灰色9号を使いました。
めくりの儀を経て完成した屋根がこちら。
色の明暗のおかげで全体にメリハリがつき、引き締まった印象の屋根になりました。
屋根が完成したのでいよいよ側面の塗装。こちらもGM鉄道カラー 銀…ではなく、アルミシルバーという別の塗料で塗装。普通の銀に比べて塗り面が粗くなり、アルミ合金製の車両を再現するのに適しているそうです。
今回はこれだけにとどまらず、ちょっとした塗り分けにも挑戦する予定。
その様子はまた次回へ続きます。