最近では秋学期になってようやく(一部ですが)対面授業が再開されて、少しずつ元の生活に戻りつつあります。
今回は大学の課題制作の一環で訪れた横浜市電保存館の様子です。
おそらく中2の時以来、実に6年ぶりとなる市電保存館。
駐車場の上に建つのは「しでんほーる」というホールで、展覧会など多目的に使用されています。
市電保存館は、横浜市営バスの車庫である滝頭車庫に隣接しています。
かつては横浜市電の車庫だったそうです。
さっそく入館。かつて横浜を走っていた市電7両がお出迎え。
500型523号。
関東大震災の被害を受けた横浜市電が復旧に向けて1928年に導入。そのスタイルは震災からの復興を象徴するものだったそうです。
車内はこのように温もりを感じさせるのが特徴です。
1000型1007号。
1928年に登場した横浜市電初のボギー車。
1100型1104号。
1936年登場。一部座席がクロスシートだったのでロマンスカーという愛称がありました。(ただし戦後に撤去)
1300型1311号。
1947年登場。終戦直後の輸送力増強を目的に導入された大型の電車。狭い館内にこれだけ大きい電車が展示されているので、撮影だけでも一苦労。
1600型1601号。
1957年登場。横浜市電最後の新車として登場しましたが、全廃を待たずに1970年までに全車廃車されました。
車内はこんな感じ。
先ほどの523号とは明らかに雰囲気が違います。
1500型1510号。
1951年登場。当時の最新技術をふんだんに取り入れた車両でしたが、ワンマン化を機に従来の車両と同じ性能になった上で1972年まで使われました。
車内はこんな感じ。
そういえば東武日光軌道線に似たような電車いましたね…
各地でも様々な路面電車が保存されていますが、ここに保存されている市電はどれも状態が良く、当時の面影を今に伝えています。
館内の奥へ進んでいくと、何やら派手な装飾をした電車が…、
こちらは無蓋貨車の10号。
主に保線作業に使われる一方で、イベント時には花電車としても走っていました。
花電車は廃止当時のものをイメージしたもの。
現代の技術で花電車がよみがえったようにも見えます。
ちなみに、貨車としての姿はこんな感じ。(2014年撮影)
電動貨車らしいシンプルな作りが特徴です。
この市電保存館、実物の市電だけではなく、横浜の鉄道にまつわる様々な展示があります。例えばこちら、
横浜市営地下鉄1000形の模型。確かHOサイズだったかな…?
こういうのって、自分自身が模型を作るうえで大いに役に立ちます。
こちらは、横浜市内に在住していた故・吉村栄氏が制作したコレクション。市電保存館のリニューアルにあたり、遺族から寄贈されたものです。
一つ一つが手作りで、リアリティーなその模型に憧れていた自分がいます。
こちらはOゲージの鉄道ジオラマ。
横浜にゆかりのあるさまざまな車両が自分の手で動かすことができます。
展示品をじっくりと見ているうちに時間があっという間に過ぎていき、
気が付いたら閉館時刻の5時。
久しぶりとなった横浜市電保存館の訪問でした。
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