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2日目の午前は京阪京津線の廃線跡をめぐっていきたいと思います。
今から20数年前に廃止された京津三条~御陵間、以前から気になっていたんですよね~。*1
(時間の都合上、京津三条~東山三条~蹴上(けあげ)間は割愛とさせていただきます。なお、代替となった地下鉄の駅は旧駅のほぼ真上に設置されています)
地下鉄を乗り継ぎ、蹴上駅へ移動。
こちらが旧蹴上駅跡です。
今は地下鉄東西線の駅がありますが、1997年までは京阪京津線が走っていたそうです。
(写真の道路の真ん中あたりに駅があった)
そうそう、このあたりは桜の名所としても知られていますね!
さっそく出発。いきなり急坂が現れました。
どうやらこのあたりで東山と逢坂山を越えるそうです。
この勾配はなんと66.7‰。つまり1000m走って約66m上がるということで、あの碓氷峠と同じくらいの急坂です。
京津線ってこんな坂を当たり前のように登り降りしていたんですね…。*2
今では4車線となっているこちらの三条通と呼ばれる道路、
このうち写真右側の部分を京津線が走っていました。
しばらく歩いていくと、九条山駅跡に到着です。
九条山駅は、京津線で唯一山の上に位置していた駅です。
しかし流石は山の上にある駅。1日の利用者が1000人未満と少なく、山の中に地下鉄の駅を作っても需要が見込めないため、地下鉄に引き継がれることなく廃止されました。
ちなみに、この区間廃止と同時に役目を終えた車両はこの九条山駅で解体されたそうです。
現在は駅跡地に京阪バスが発着していますが、対京都市街地輸送ではJRに敵わないそうで、厳しい状況が続いています。
(近江鉄道バスのバス停もありますが、現在は運行されていないとのこと。)
これは一体…?
全部漢字なのでかなり昔の石碑であることに間違いなさそうですが…。
ここから下り坂が始まります。
右にもう一つのモニュメントが現れました。
これは一体…?
これは三条通のかつての姿である、牛車道を再現したもの。
昔から三条通は京都の主要道の一つとされ、牛車による物資の輸送も盛んだったそうです。
そんな牛車の通行を楽にするために敷かれた石畳の道を再現したものです。
これが当時の牛車。(再現)
かつて牛車が通っていた道は、後に路面電車が走り、今では山の中を地下鉄が走っており、文明や技術の進化を感じさせます。
この辺りで地下鉄東西線と合流します。
一方の京津線はここから再び併用軌道に入ります。
開けた土地になり、山を下りたことを実感します。
この先を歩くと、日ノ岡駅跡です。
日ノ岡駅跡です。かつての駅は写真の交差点付近にありました。
九条山駅と同様、こちらも京阪バスが発着しています。
こちらは現在の御陵駅。
旧日ノ岡駅と旧御陵駅を統合する形で、両駅の中間に設置されました。
この先にあるのが、旧御陵駅跡です。
旧御陵駅跡です。
ここから京津線は再び専用軌道に入ります。おや?右側を見ると…、
駅のホームみたいなモニュメントが…?
これは、廃止になった旧御陵駅を偲ぶために設置された「駅舎風日陰棚」
京津線廃線跡の多くは道路に転用された中、こちらは「陵ヶ岡みどりの径」という遊歩道として整備されています。
路面電車(という名の登山電車)が走っていただけに、幅が広いです。
遊歩道のいたるところに、猫が。
もう来ることのない電車を待つように佇んでいるようにも見えます。
そうそう、所々には遊具もあり、公園としての側面もあります。
ここで先ほど分かれた道路と交差します。現在の京津線まではもうすぐです。
廃線跡の一部がセブンイレブンに転用されているのは意外でした。
せっかくなのでちょっと買い物。
ちりめん煮 京みぶな入りおにぎりをセブンイレブンで購入。
地元神奈川ではまずお目にかかれないものですねぇ…。*4
美味いおにぎりで小腹を満たし、探索再開。
右に写っているのが現在のトンネル。ここで現在の京津線と合流します。
さて次回は京津線で撮り鉄しつつ、有名どころを巡っていきたいと思います。
次回に続く。
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