今回は、以前TwitterにアップしたBトレ 京王9000系 サンリオキャラクターズラッピングトレインの制作記です。これがまた結構受けが良かったので、これにまつわるこぼれ話もいくつかご紹介。
実車はご存じ京王線を走る人気のラッピング電車。Nゲージではマイクロエースから発売されていますが、Bトレでもあったら良いなという発想で制作してみることに。
京王9000系は中古店で買ったものを使用。まずは塗装剥離。
イソプロピルアルコール(以下IPA)*1に10両分の車体を浸し、数時間放置。
それを取り出した後は、塗装の前にサーフェイサー(以下サフ)という下地用塗料を吹きかけます。
ちなみに、サフを塗らないとこうなります。
要するにサフを塗らないと塗料がうまく乗ってくれないのです。
気を取り直して…、
サフを吹きかけ、Mrホビーの112番 キャラクターフレッシュで塗装。
車体のうち側面部分はスプレーでただ吹きかけるだけで良いのですが、前面は透明パーツなのでガラス部分とそうでないところを塗り分ける必要があります。
しかし、小さいゆえに大胆に吹きかける勇気はなかったので…、
筆でもって手塗りで再現。ここはまさに職人技。
これで10両分の塗装変更は完了。続いてはラッピングデータの制作。
ラッピングデータはWeb上に上がっているものを加工することに。
制作にあたりInkscape(インクスケープ)というAdobe Illustratorのフリーソフト的なもので、実際のBトレの大きさに合わせて加工し、ラベル用紙に印刷。
これを適当な形にカットし、貼り付けます。
実際に張り付けるとこんな感じ。家庭用プリンタを使っている都合上キャラクターと塗装の色が被っていますが…(汗)
まぁ雰囲気は出ているので良しとして…、これをあと9両分貼り付けます。
ちなみに先頭車部分にはヘッドマークも貼り付け。
シールの部分ははさみで切りだしています。
中古店で買った元の車両。これがまたかなり加工されており、パンタグラフや台車部分に汚し塗装*2がなされています。
そこにラッピングが加わることで独自性が極めて強くなります。
この時点で4両分が完成。
残るは中間6両。
ラベル用紙に印刷するのは不慣れゆえに5回近く失敗しています。
しかし結果的にそれが予備用シールの役割を果たしています。
大量のシールと残りの車両と向き合い、作業を続けること3時間。
そしてついに…!
京王9000系 サンリオキャラクターズラッピングトレインの完成です!
行き先はサンリオピューロランドの最寄りでもある京王多摩センターに。
さらに京王らしさを出すために種別はあえて準特急に。
京王のBトレ自体は作っている方も多いかもしれませんが、まさか自分がこれを作ることになるとは…。
台車自体はNゲージで走れるようにしていますが、肝心の動力が無いのは何とかしたいところ。いつかどこかで走らせてみたいなぁ…。
制作こぼれ話
車体自体は去年までに10両分揃っていて、塗装も側面だけは3月までに終わっていました。あとは前面を塗装すれば塗装は完了でしたが、前述の事情から筆塗り用の瓶の塗料を確保する必要がありました。
しかし、よく塗料を買う時に使っていたお店が例のウイルス関連で休業となったため、塗料の確保に難儀することに。
仕方がなかったのでその期間はラッピングデータの制作に勤しみ、営業再開直後にその塗料を確保する事が出来たのです。
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