夏休みの間に神奈川の鉄道で色々動きがあったので紹介。
都営5300形唯一の時速120㎞対応車、廃車。
(京成高砂駅に入線する5327編成。2019年1月撮影)
都営5300形の最終増備車として1997年に登場した5327編成が7月11日に横浜にある総合車両製作所に入場しました。その数日後に千葉県内の解体場へ陸送され、登場から22年目での廃車となりました。
この編成は京急線でスピードアップに対応するために、主電動機の出力が従来の165kwから180kwに挙げられたことが特徴で、その俊足ぶりを活かす…はずでしたが、結局都営5300形による時速120㎞運転は見送られたため、他の編成と同じく最高時速110㎞での運行を余儀なくされました。
起動時の音がただでさえ大きい都営5300形の中でも際立って音が大きいことから音鉄界隈の間で注目される編成でもありました。
(長津田検車区敷地外より。2019年4月撮影)
8500系8642編成が7月19日を以って運用離脱・廃車となり、千葉県内の解体場へ陸送されました。
東急8500系の最終増備車として1987年に登場した8642Fは、多くの車両が界磁チョッパ制御の中で、唯一VVVF制御の中間車を連結したことで注目されていました。しかし取り扱いに難があることから東武線への乗り入れ対応工事が施工されず、押上までの限定運用となりました。また、貫通扉には東武線に乗り入れできないことを示すサークルKのマークがあることも特徴でした。
その後、2000系や8590系などの少数形式が引退する中でも走り続けましたが、ついに後を追う形でこの8642Fもお役御免となりました。
これにより押上から先に行けないサークルの編成は、田園都市線最古参の8500系8606Fのみとなりました。
(京成八広駅に入線する新1000形1041編成。2019年1月撮影)
歌う電車でおなじみの京急新1000形の機器更新が進んでいます。8月22日現在、京急の歌う電車は1033編成を残すのみとなり、今年度中に姿を消すと見られます。
8連については1001編成に搭載した三菱Sicに難があったことから東洋IGBTに更新。また、機器更新の波は、シーメンスGTOの車両だけでなく悲鳴のような高い音が特徴のシーメンスIGBTの車両にも及んでいます。
もともとシーメンスIGBTだったアルミ車4連には、8連と同じく東洋IGBTが搭載され、さらに元シーメンスGTOの車両に合わせる形で中間電動車1両が電装解除されたことも特筆されます。
今年に入ってから1009編成、1025編成の順に機器更新を受け、1017編成も入場したことで歌う電車が一気に少数派に。4連についてもじわじわと東洋製の車両が増えているので聞き納めの時期は近いかもしれません。
相鉄・JR直通線の試運転が始まる。
(天王町駅に入線する12000系12101F。2019年5月撮影)
11月30日に開業を控える相鉄・JR直通線の試運転が着々と進んでいます。
最初は西谷~羽沢横浜国大間のみだった試運転区間も拡大し、7月29日には12000系が東海道貨物線と横須賀線を経てJRの品川駅に入線を果たしました。
また、JR側では埼京線のE233系を使用した相鉄線内の試運転も始まり、普段は見慣れない車両に驚く人も多数いたそうです。
今後は新宿・大宮・川越方面の試運転も行われるとみられます。
相鉄20000系 再び休車。
(鶴ヶ峰駅に入線する相鉄20000系20101F。2019年1月撮影)
相鉄・東急直通線向けの新型車両として登場し、令和になって初の鉄道友の会ローレル賞を受賞した相鉄20000系。最近運用に入っていないと思ったら、8月10日に休車になっていたことが判明しました。
従来の相鉄車両と異なる点も多いことから量産先行車として登場した20101F。量産車導入に向けた準備と思われますが、再び走りだす姿を見てみたいものです。
なお相鉄20000系は、12000系6本が全て導入された後の2021年度より量産車の導入を行うとのことです。
いつにも増して変化の多い神奈川の鉄道。
大学入って忙しくなった今でも目が離せない状況ですっ!
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